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和風通信

高島暦





暦(こよみ)は1400年以上前に中国から伝わり、「月日(カレンダー)」が載っていたことから、農耕民族であった日本人の生活で活用され、広く定着した。

9月に入り、すこし涼しく感じられる毎日、早くも来年の暦の話題が到着した。

暦を107年にわたって販売している株式会社神宮館(東京都台東区)は、「平成28年神宮館高島暦」を発売した。おなじみの表紙は、「いったい何の本なのだろう」と不思議だった人もいるかもしれない。

同書では、日本の年中行事、日々の習わしを記載したカレンダー、日本で1000年以上使われている占い、 冠婚葬祭で役立つ知識や日本人としてのマナーなどの情報が紹介されている。 

仕事や試験、慶弔にまつわる重要な日取り決めや、毎日の運勢が気になる人も一年を通して活用出来る。縁起の良し悪しを重んじる日本人に愛され、いまもシリーズ合計で700万部が販売されている。
 


高島暦
「お見合いの心得」も記載



今更聞けないお祝い事や弔事のマナー、日本の行事について調べたいときにもこの暦があれば助けになる。大安以外にも存在する婚礼に良いとされる日もあるというが、どんな日なのか…。

気になる同書は、書店、神宮館オンラインショップで購入出来る。

神宮館オンラインショップ

神宮館オフィシャルサイト

美味しい田んぼ
「美味しい田んぼ」の 桐箱職人が作る「米入り米びつ」



お台場にある展示会場、東京ビッグサイトで行われる年間多くの展示会のなかでも有数の動員数を誇る見本市が「東京インターナショナル・ギフト・ショー(以下「ギフト・ショー」)」だ。

年間2回行われる同見本市は、出展社数5,000社以上、来場者数は約40万人。プロダクトを製作するあらゆる業界の人たちが集う巨大イベントになっている。

そんなギフト・ショーは、この9月に第1回開催から数えて40年目、回数80回の節目を迎える。2015年9月2日から4日までの3日間、全国から新しいプロダクトを求めてバイヤーが集まる。

そして、40年の歴史のなかで、最近では変化も起き始めた。広大な展示会場のなかでも「毎回新しい発見がある」と評判のエリアだ。

「ACTIVE CREATORS(アクティブ・クリエーターズ)」と題されたエリアがそのエリア。新進クリエイターが出展しやすいように、通常の小間よりも小さな区画が用意されている。今回のギフト・ショーでは、回を重ねるごとに「アクティブ・クリエーターズ」への問い合わせ、出展希望が増大していることから、規模を拡大して開催される。ここでしか見られないブランド、プロダクトとの出会いが出来る。

また、同会場には「日本の工芸を元気にする!」をテーマにした中川政七商店(奈良県奈良市)が参加することになった。数々のブランドをコンサルティングする中川政七商店の目にかなった日本のきらりと光るものたちが集まる、同社が主催する「大日本市」が同時開催される。


そんなアクティブ・クリエーターズで、和風通信が注目する4つのブランドは…



ひいらぎ
ひいらぎの念珠



■ひいらぎ(株式会社ペンネンノルデ 東京都文京区)


片手念珠を中心としたブランドで、2013年、京都の老舗念珠店や糸の加工所の協力を得てスタート。企画展・常設、雑誌社との別注品を手がけている。2015年からは念珠オーダー会を開始し、三越伊勢丹、中川政七商店などで実施している。
都内に実店舗を出店する予定もある。

新発売の朱印帖は、寺用と神社用を使い分ける方のためにボダイジュ柄とサカキ柄がある。活版印刷のニュアンスが感じられる朱印帖だという。

和紙ブランド「SIWA」とコラボした朱印帖袋は、繰り返しの使用に耐えうる紙で仕立てている。
今回は朱印帖・朱印帖袋をメインに出展する。

ひいらぎ
ブース番号「会026」







まごいかせんべい
「まごいかせんべい」


■すが田(有限会社すがた 岩手県宮古市)

三陸の海でとれたスルメイカを、独自の製法でせんべいにしたのが、すが田の「いかせんべい」だ。

130年以上の歴史がある商品で、震災の影響を受けても約2か月後の2011年5月13日には営業を再開したという粘りのブランド。

今回の展示会では、リドルデザインバンク(東京都千代田区)と協力し、パッケージを一新している。いかとせんべいというコラボの三陸銘菓が、クリエーターの力でどう変化しているだろうか。


すが田
ブース番号「会054」





和紙田大学
https://www.facebook.com/washihozai



■和紙田大学(株式会社オオウエ 大阪府大阪市)

大阪の和紙問屋の株式会社オオウエは、1948年に創業。和紙の素材や用途開発を全国のメーカーと共に行ってきた。

オオウエは「和紙のお仕立て」を標榜している。おすすめ和紙、お勧め加工、製品化の手伝い、和紙そのものの開発、など和紙製品全体についてのビジネスに応じる。世界遺産に登録された和紙も、用途が無ければその良さが生きない、として意義を伝える活動をしている。

「和紙田大学」は、「ゆるディッショナル(トラディッショナル×ゆるさ)」をコンセプトに、丁寧に作られた伝統素材を、わかりやすく表現することに注力している。

写真は、チップや心づけに半笑いを添えるという「コレッポチ」(全47柄)というプロダクト。愛媛の機械抄き和紙に、活版印刷を施しているそうだ。

そのほかオオウエからは日常の何気ないシーンに和紙を取り入れてほしいという思いで作るブランド「off」が新商品の「和紙メガネ拭き」を展開する。

また、「Japan paper journey」というブランドからは、全国9産地の紙漉き場を訪れ、その紙を作る人たちに焦点を当てた手紙のブランドだという。3つのブランドを通して、和紙の魅力が楽しめそうだ。


和紙田大学
off 
Japan paper journey
ブース番号「会024-025」





美味しい田んぼ


■美味しい田んぼ(A-Systems株式会社 山形県山形市)

おいしい米のためのグッズ、精米した米を桐箱に入れて宅配「お洒落米びつ」や、年配夫婦のひとこと「茶碗洗う時、よく割っちゃって。夫婦茶碗だとがっかりするの。」から生まれた、割れにくく軽い「木のご飯茶碗」などオリジナル商品を企画。

「おいしい・おしゃれ・おもしろい」をキーワードに、地方と都心部の暮らしを、食と日本の伝統的な技術を受け継ぐ商品を通してコミュニケーションしている。


美味しい田んぼ
http://oishiitanbo.jp/
ブース番号「会053」


和のプロダクトに注目してみたが、
他にも展示会出展初、というブランドも多数ある。

プロダクトにかかわる仕事なら日常業務全てのやりとりがギフトだとも言える。
あらたなクリエーターとの出会いに期待出来る展示会に注目だ。






第80回東京インターナショナル・ギフト・ショー

開催日時
2015年
9月2日(水) 13:00~20:00 
9月3日(木) 10:00~20:00
9月4日(金) 10:00~18:00

会場
東京ビッグサイト会議棟1階 レセプションホール
ACTIVE CREATORS HALL
〒135-0063
東京都江東区有明3-11-1





ウェブサイト
http://www.giftshow.co.jp/tigs/80tigsinvitation/adcf.htm






■関連書籍

ウィーントラベルブック
塚本 太朗
東京地図出版
2009-04


アクティブ・クリエーターズ出展社のプロダクトから表現までを見極める「目利き」役を担っているのが著者である塚本太朗。
ドイツ雑貨店を営む顔をもつ著者が案内する、ちょっと変わったガイドブック。




ニコライ・バーグマン




フラワーアーティストのニコライ・バーグマンは1998年の来日以来、北欧のスタイルと日本の繊細な感性を組み合わせた独自のフラワーデザインを確立した。2014年に太宰府天満宮で開催された「伝統開花」というイベントでは、陶芸品、着物、博多人形といった伝統工芸品とのコラボレーションをした。

6年ぶりとなるシャングリ・ラ ホテル 東京での展覧会がこのたび行われることになった。人間国宝の作品をはじめとした伝統工芸品や美術作品と日本文化をテーマに50点以上の新作が披露される。




ニコライ・バーグマン







期間中、同ホテルにてニコライ・バーグマン本人によるフラワーパフォーマンスを楽しめるディナーイベントも予定されている。

開催日時
2015年9月22日(火・祝)- 25日(金)
10:00 - 19:00(最終日16:00閉場)

場所
シャングリ・ラ ホテル 東京 27階

展覧会入場料
チケット ¥800(高校生以下無料)



期間中イベント
フラワーパフォーマンス&ディナーイベント
2015年9月24日(木)19:00 - 21:00
チケット ¥36,000(サービス料込、税別)
シャングリ・ラ ホテル 東京 28階 Piacere(ピャチェーレ)

ニコライ・バーグマン ウェブサイト



■関連書籍



利根実業





健康食として「手打ちそば」がブームになっているなか、夏休み中の高校生が全国から築地に集まり、そば打ちの日本一をかけて技を競い合った。

これは一般社団法人日本麺類業団体連合会(東京都千代田区)主催の「第5回全国高校生そば打ち選手権大会」という大会でのこと。2015年8月21日(金)、築地社会教育会館(東京都中央区)で開催された大会では、全国各地の高校生が日頃の成果を発揮するべく熱戦を繰り広げた。

では、何を競っていたかというと、そば粉8割・小麦粉2割の「二八そば」1kgを制限時間の40分でいかに上手に仕上げるかだ。



そば打ち
選手宣誓もある




水回し、こね・練り、のし、切りの工程だけではなく、衛生面や準備・片付けも含めて総合的に審査するという。まさにプロの段取りだ。

団体の部は昨年の13校を上回る25校、個人の部には13名、授業やクラブ活動などで手打ちそばに取り組む全国の高校生が参加した。




そば打ち1
そば切りの審査を受けている








団体の部では群馬県立利根実業高等学校、個人の部では同校の金子奈々が優勝。


大会結果

団体の部
・優勝
群馬県立利根実業高等学校
・準優勝
北海道幌加内高等学校
・第3位
埼玉県立秩父農工科学高等学校

個人の部
・優勝
群馬県立利根実業高等学校 金子 奈々
・準優勝
北海道中標津高等学校 尾上 結
・第3位
北海道幌加内高等学校 大封 真子



どちらかというと、中高年の趣味というイメージの強かった「そば打ち」だが、
調理の服装も整えた「闘う」高校生の姿に新鮮さを感じる。

主催団体のウェブサイトは以下の通り。
一般社団法人日本麺類業団体連合会


■関連書籍

ときの為政者が夕方そばをたぐっていたことも多い
一茶庵の技が伝わるDVD




大江戸りびんぐでっど






脚本家・宮藤官九郎が書きおろした歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」は、江戸時代に現れた「ぞんび」が人間のかわりに派遣社員として働くというストーリー。2009年に上演された。

音楽は向井秀徳が担当した。劇中音楽の重低音が改修前の歌舞伎座に響き、古くからの歌舞伎ファンが驚いた。衝撃が記憶に新しいこの舞台、全国の映画館で再び観られることになった。





https://www.youtube.com/watch?v=T585U7z_WG0




これは「シネマ歌舞伎」という企画で、歌舞伎の舞台をHD(高精細度ビデオ)高性能カメラで撮影し、映画館で上映するもの。

歌舞伎座でいきなり「歌舞伎デビュー」するのは少し緊張する、という人も気軽に映画館で観られるということで人気の企画だ。




大江戸りびんぐでっど

衝撃の冒頭、なぜくさやが登場するのか…





シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」

2015年8月29日(土)~9月4日(金) 

上映映画館:全国32劇場
東劇(東京) 
札幌シネマフロンティア(北海道)
MOVIX仙台(宮城)
ミッドランドスクエアシネマ(愛知)
MOVIX京都(京都)
なんばパークスシネマ(大阪)
神戸国際松竹(兵庫)
福岡中洲大洋(福岡) 他

出演
市川染五郎
中村七之助
中村勘三郎
坂東三津五郎 他  
 
料金
料金  
一般 2,100円
学生 1,500円(すべて税込) 






■関連映像

映画館で観たら家でも感動をふたたび…

内容紹介(amazon.co.jpより)

大人気テレビドラマ「あまちゃん」の宮藤官九郎作・演出の新作歌舞伎、DVDで登場! 
シネマ歌舞伎シリーズ待望のDVD化開始! HDカメラで撮影した歌舞伎の舞台公演を、ご自宅で高画質、高音質で楽しんで頂けます。

「歌舞伎座の花道をゾンビで埋め尽くしたら面白いと思って」
宮藤官九郎が手掛けた新作歌舞伎『大江戸りびんぐでっど』は、制作が発表されるとたちまち話題騒然となった。江戸時代に現れた“ぞんび"が、人間の代わりに派遣社員として働くという奇抜なアイデアに始まり、音楽・向井秀徳、衣裳・伊賀大介、道具幕デザイン・しりあがり寿など、異色の才能が歌舞伎座に集結。
流行りの一発芸から下ネタ、ヒップホップにゾンビテイストを加えたダンスなどのエンタテインメント性のみならず、社会問題となっている派遣切りも題材にし、現代の歌舞伎が誕生しました。

<ストーリー>
屍、貸します。
時は江戸時代、処は大江戸。くさや汁を浴びた死人が“ぞんび"として生き返った。人に噛みつき増え続ける“ぞんび"に江戸の町は大騒ぎ。
くさやの名産地新島出身の半助は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功する。
想いを寄せるお葉と共に、何と人間の代わりに“ぞんび"を働かせる人材派遣会社「はけんや半助」を起業する。
“ぞんび"は文句も言わずに人間の嫌がる仕事を安く請け負い、商売は大繁盛となった。しかしやがて派遣に仕事を奪われた人間たちが現れ、切っても死なない派遣“ぞんび"VS失業者の争いが始まろうとしていた。

<映像特典(予定)>
・予告編

<仕様特典>
・特製アウターケース付

※商品仕様、特典は変更になる場合があります。

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